かつては南京虫と呼ばれていたトコジラミ、戦後の日本では大繁殖した害虫だが一度は被害が途絶えていました。
しかし2000年代から再び被害が増えてきているそうです。
トコジラミとは
トコジラミはかつて「南京虫」と呼ばれていました。
トコジラミという名前ですが、シラミ目ではなくカメムシ目に属していて体調は5ミリから10ミリの茶褐色で、空腹時は平べったい体をしています。
体が平べったいのでカーペットや家具、床や壁の継ぎ目などあらゆる隙間に潜り込むことが可能です。
就寝中に吸血されることが多いので、布団やベッドの周りに生息することが多いと言われています。
住宅密集地域において一般的な虫でしたが、殺虫剤が普及した1970年代には被害が激減していました。
しかし2000年以降再びトコジラミの被害が増加しています。
トコジラミに噛まれるとどうなる?
トコジラミは噛むというか吸血します。
吸血する際に血液の凝固を防ぐために唾液を注入し、この唾液によるアレルギー反応で激しい痒みや発赤などの症状が出現します。
症状には個人差があるみたいです。アレルギー反応なので体質によっては重い症状に襲われることもあるみたいですね。
トコジラミに刺された場合の対処法
トコジラミに刺された場合、絶対に掻かないでください。
もっと痒くなったり、皮膚が傷ついてしまうなどの症状がひどくなります。
ぬるま湯につける
対処法の一つとして、かゆみを止めるために50度くらいのお湯につけておくとかゆみを抑えられると言いますが、根本的な治療にはならないので皮膚科を受診されることを強くおすすめします。
かゆみ止めを塗る
かゆみ止めは市販でも販売されています。
病院で受診できない場合は市販の薬などを利用しましょう。
抗ヒスタミン剤やステロイド系の軟膏が効果的です。
あくまで病院で受診が第一選択ですが、病院が時間外で受診できない場合はこちらを塗って掻かないようにしましょう。
トコジラミの駆除の仕方
掃除機
まず発見したら掃除機で吸い取って、すぐに処分しましょう。
吸い取った後そのままにしてはいけません。
また出てきて繁殖してしまいます。
スチームクリーナー
またトコジラミは熱に弱いためスチームクリーナーを用いる方法も有効です。
ただ60℃で10分以上の時間が必要みたいです。
トコジラミ専用の殺虫剤
殺虫剤はトコジラミ専用の殺虫剤を使った方が良いみたいです。
市販の殺虫剤は効かない可能性があり耐性がついてしまう可能性もあるので、しっかりトコジラミ専用の殺虫剤を使った方が良いです。
燻製剤はおすすめできない
燻煙剤(部屋に煙を充満させる殺虫剤)は他の場所へ逃げてしまし、そこでまた繁殖してしまう可能性があるためおすすめできない駆除法みたいです。
トコジラミの被害を防ぐ方法
まず被害を防ぐためにトコジラミを持ち込まないことが大切です。
ホテルに宿泊する場合はトコジラミがベッド周辺の床や隙間にいないか確認しましょう。
また床に直接荷物を置いてしまうと荷物にトコジラミがついてしまう可能性がありますので注意してください。
特に海外から帰って来た場合には荷物のチェックなど欠かさないようにしましょう。
地道なチェックがトコジラミの被害を防ぐことになります。
まとめ
市販の殺虫剤が効かなかったり繁殖力が強かったりとても厄介な害虫であることがわかりました。
近年被害が増えているということで、トコジラミに対する知識を持っていた方が良いですね。
そうでないと対処の方法を間違えてしまい、ずっと被害を受けてしまうことになります。
小さいので見つけにくいとは思いますが、家はもちろん宿泊先など帰宅時の荷物はチェックしたほうが良さそうですね。
みなさんお気をつけください。
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