[ニュース]日航墜落事故:遺族のデータ開示請求、なぜ棄却?

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1985年の日航ジャンボ機墜落事故で群馬県上野村・御巣鷹山の尾根に墜落し、乗客乗務員ら520名が犠牲となりました。
その事故に関連して遺族の吉備素子さん(80)が日本航空にフライトレコーダーとボイスレコーダーのデータ開示を求める訴訟を起こしましたが、東京地裁は請求を棄却しました。
ではなぜ開示されないのでしょうか?

目次

なぜ開示されないのか?

航空機の画像

まず、ボイスレコーダーの音声が開示されない理由は、民間航空に関する国際的な条約(ICAO)により決められているためです。
コックピットボイスレコーダーの音声は公開してはいけないとされており、日本の航空会社もこの条約に加盟しているため開示できないことになっています。

しかし現在YouTubeなどでボイスレコーダーの音声を聞くことができるという疑問があります。
これは、ネットに出回っている音声が何らかの手違いでマスコミに流出してしまった可能性があるためだと思います。

開示請求の理由

吉備さんが開示請求を要求している理由は、フライトレコーダーとボイスレコーダーに記録されている飛行状況や機内での会話は、事故直前に夫がどのような状況にいたかを知ることができる個人情報であり、遺族にはその状況を知る権利があると主張しているからです。

日航側の主張

日航側は「フライトレコーダーは気圧や高度など運行に関する飛行データで、特定の個人を識別できる性質のものではない。ボイスレコーダーは管制官と航空機の基調、副操縦士との会話内容が録音されたもので、乗客の個人情報とはあり得ない」と反論し、請求を棄却するよう求めていました。

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遺族からすれば、それでも何かわかる情報があるかもしれないと主張されているでしょう。
個人的には、特定の個人を識別できなくとも、何か少しでもわかることがあるならば遺族は知る権利があるのではないかと思います。

まとめ

CAOの条約により非開示とされていますが、一部の内容が開示されていないことが問題なのではないでしょうか?既に他の会話の部分は開示されているにも関わらず、です。

現在アメリカなどでは航空交通の無線はインターネットで聞くことができ、空港がLIVE配信も行っています。
航空交通管制との会話のボイスデータは機密にする必要性はあるのでしょうか?

政府や日航にとって開示できない理由が何かあるのではないか?そう思われても仕方ないですね。

いつか相模湾に落下した部品など、再調査される日が来ることを願っています。
この悲劇の真相が明らかになり、遺族の方々が安心できる日が来ることを心から願います。

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